ポイント
【前文】
総則第一章の前に、「前文」が新設された
【総則】
- 「第2 幼稚園教育要領において育みたい資質・能力及び「幼稚園の終わりまでに育ってほしい姿」」が新設された。
- 「第3 教育課程の役割と編成等」において、「2 各幼稚園の教育目標と教育課程の編成」と「6 全体的な計画の作成」が、「第4 指導計画の作成と幼児理解に基づいた評価」において、「4 幼児理解に基づいた評価の実施」が新設された。
- 「第5 特別な配慮を必要とする幼児への指導」として、「2 海外から帰国した幼児や生活に必要な日本語の習得に困難のある幼児の幼稚園生活への適応」が、「第6 幼稚園運営上の留意事項」として、園務分掌や学校評価に関する内容が、1として新設された。
- これまでの指導要録の「記録」が「第4 指導計画の作成と幼児理解に基づいた評価/4 幼児理解に基づいた評価の実施」に「評価」としての実施が初めて明記された。その評価の前提になるのが、「第2 幼稚園教育において育みたい資質・能力及び「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」」に明示された以下の10項目である。
前文
教育とは・・・
- 教育基本法 第一条:人格の完成を目指し、平和で民主的な国家および社会の形成者として必要な資質を備えた心身共に健康な国民の育成を期す目的
- 教育基本法 第二条:次の目標を達成する
-
- 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
- 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
- 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
- 生命を尊び、自然を大切にし、 の保全に寄与する態度を養うこと。
- 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
幼児期の教育については・・・
- 生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の健やかな に資する良好な の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない(教育基本法 第11条)
これからの幼稚園については・・・
- の始まりとして、こうした教育の目的及び目標の達成を目指しつつ、一人一人の幼児が、将来、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにするための を培うことが求められる。このために必要な教育の在り方を具体化するのが、各幼稚園において教育の内容を 的かつ 的に組み立てた教育課程である。
教育課程を通じた教育の実現のために・・・
- よりよい学校教育を通してよりよい社会を創るという理念を学校と社会とが し、それぞれの幼稚園において、幼児期にふさわしい をどのように展開し、どのような資質・能力を育むようにするのかを において明確にしながら、社会との連携及び協働によりその実現を図っていくという、社会に開かれた教育課程の実現が必要になる。
幼稚園教育要領とは・・・
- こうした理念の実現に向けて必要となる の基準を大綱的に定めるもの。
- 幼稚園教育要領の役割の一つは、 の性質を有する幼稚園における教育水準を全国的に確保すること。また、各幼稚園がその特色を生かして を重ね、長年にわたり積み重ねられてきた や学術研究の蓄積を生かしながら、幼児や の現状や課題を捉え、家庭や地域社会と協力して、幼稚園教育要領を踏まえた教育活動の更なる充実を図っていくことも重要である。
- 幼児の自発的な活動としての遊びを生み出すために必要な環境を整え、一人一人の資質・能力を育んでいくことは、教職員をはじめとする幼稚園関係者はもとより、家庭や地域の人々も含め、様々な立場から幼児や幼稚園に関わる全ての大人に期待される役割である。 との緊密な連携の下、 以降の教育や生涯にわたる学習とのつながりを見通しながら、幼児の自発的な活動としての遊びを通しての総合的な指導をする際に広く活用されるものとなることを期待して、幼稚園教育要領を定める。
第一章 総則
第1 幼稚園教育の基本
幼児期の教育は・・・
- にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり、幼稚園教育は、学校教育法に規定する目的及び目標を達成するため、幼児期の を踏まえ、 を通して行うものであることを基本とする。
教師は・・・
- 幼児との を十分に築き、幼児が身近な に主体的に関わり、 との関わり方や意味に気付き、これらを取り込もうとして、試行錯誤したり、考えたりするようになる幼児期の教育における見方・考え方を生かし、幼児と共により良い を創造するように努めるものとする。これらを踏まえ、次に示す事項を重視して教育を行わなければならない。
-
- 幼児は した情緒の下で自己を十分に発揮することにより発達に必要な を得ていくものであることを考慮して、幼児の主体的な活動を促し、幼児期にふさわしい が展開されるようにすること。
- 幼児の自発的な活動としての は、心身の調和のとれた の基礎を培う重要な学習であることを考慮して、遊びを通しての指導を中心として第2章に示すねらいが総合的に達成されるようにすること。
- 幼児の発達は、 の諸側面が相互に関連し合い、多様な経過をたどって成し遂げられていくものであること、また、幼児の がそれぞれ異なることなどを考慮して、幼児一人一人の特性に応じ、発達の に即した指導を行うようにすること。
- その際は、教師は、幼児の主体的な活動が確保されるよう幼児一人一人の行動の理解と予想に基づき、計画的に環境を構成しなければならない。この場合において、教師は、幼児と人やものとの関わりが重要であることを踏まえ、教材を し、物的・空間的環境を構成しなければならない。また、幼児一人一人の活動の場面に応じて、様々な役割を果たし、その活動を豊かにしなければならない。
第2 幼稚園教育において育みたい資質・能力及び「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」
- 幼稚園においては、
- 豊かな「知識及び技能の基礎」 を通して、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする
- 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、「思考力、判断力、表現力等の基礎」 したりする
- 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい「学びに向かう力、人間性等」 を営もうとする
力の基礎を育むため、この章の第1に示す幼稚園教育要領の基本を踏まえ、次に掲げる資質・能力を一体的に育むよう努めるものとする。
- 1に示す資質・能力は、第2章に示すねらい及び内容に基づく活動全体によって育むものである。
- 次に示す「幼児期の終わり前に育ってほしい姿」は、第2章に示すねらい及び無いように基づく活動全体を通して資質・能力が育まれている幼児の幼稚園修了時の具体的な姿であり、教師が指導を行う際に考慮するものである。
- 健康な心と体
- 幼稚園生活の中で、 をもって自分の に向かって と を十分に働かせ、 をもって行動し、自ら で な生活をつくり出すようにする。
- 自立心
- 身近な に に関わり、様々な を楽しむ中で、しなければならないことを し、 で行うために たり、 したりしながら、諦めずに ことで を味わい、 を持って行動するようになる。
- 協同性
- と関わる中で、互いの や などを共有し、 の に向けて、 たり、 したり、 したりし、 をもってやり遂げるようになる。
- 道徳性・規範意識の芽生え
- と様々な を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、自分の を振り返ったり、友達の気持ちに したりし、相手の に立って するようになる。また、 を守る が分かり、自分の気持ちを し、友達と をつけながら、 をつくったり、 するようになる。
- 社会生活との関わり
- を大切にしようとする気持ちを持つとともに、 の身近な人と 中で、人との様々な に気付き、相手の気持ちを 関わり、自分が 喜びを感じ、 に親しみを持つようになる。また、幼稚園内外の様々な に関わる中で、 や に必要な を取り入れ、 に基づき判断したり、 を伝え合ったり、 したりするなど、 を役立てながら活動するようになるとともに、 を大切に利用するなどして、 とのつながりなどを意識するようになる。
- 思考力の芽生え
- 身近な に に関わる中で、物の や などを感じ取ったり、 たりし、 たり、 したり、 したりするなど、多様な を楽しむようになる。また、友達の様々な に触れる中で、自分と異なる があることに気付き、自ら したり、 たりするなど、新しい を生み出す を味わいながら、自分の をよりよいものにするようになる。
- 自然との関わり・生命尊重
- に触れて する を通して、 などを感じ取り、 や をもって考え言葉などで しながら、身近な への関心が高まるとともに、 への や を持つようになる。また、身近な に心を動かされる中で、 の不思議さや尊さに気付き、身近な への接し方を考え、 あるものとしていたわり、 にする気持ちをもって関わるようになる。
- 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
- や の中で、 や 、 や などに親しむ を重ねたり、 や の役割に気付いたりし、自らの に基づきこれらを活用し、 や 、 をもつようになる。
- 言葉による伝え合い
- や と心を通わせる中で、 や などに親しみながら、 や を身に付け、 したことや ことなどを で伝えたり、相手の話を 聞いたりし、 による を楽しむようになる。
- 豊かな感性と表現
- を動かす などに触れ を働かせる中で、様々な の や の仕方などに気付き、 や を自分で したり、友達同士で したりする を楽しんだりし、 する喜びを味わい、 を持つようになる。
- 健康な心と体
第3 教育課程の役割と編成等
1.教育課程の役割
- 各幼稚園においては、教育基本法及び学校教育法その他の法令並びにこの幼稚園教育要領の示すところに従い、 を生かし、幼児の心身の と幼稚園及び地域の実態に即応した適切な教育課程を編成するものとする。
- また、各幼稚園においては、6に示す全体的な計画にも留意しながら、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を踏まえ教育課程を編成すること、教育課程の実施状況を評価してその改善を図っていくこと、教育課程の実施に必要な人的又は物的な体制を確保するとともに、その改善を図っていくことなどを通して、教育課程に基づき組織的かつ計画的に各幼稚園の教育活動の質の向上を図っていくことに努めるものとする。(カリキュラム・マネジメント)
2.各幼稚園の教育目標と教育課程の編成
- 教育課程の編成に当たっては、幼稚園教育において育みたい資質・能力を踏まえつつ、各幼稚園の を明確にするとともに、教育課程の編成についての基本的な方針が家庭や地域とも共有されるよう努めるものとする。
3.教育課程の編成上の基本的事項
- 幼稚園生活の全体を通して第2章に示すねらいが総合的に達成されるよう、教育課程に係る教育期間や幼児の生活経験や発達の過程などを考慮して具体的なねらいと内容を組織するものとする。この場合においては、特に、自我が 、他者の存在を意識し、自己を抑制しようとする気持ちが生まれる幼児期の発達の特性を踏まえ、入園から修了に到るまでの 的な視野を持って充実した生活が展開できるように配慮するものとする。
- 幼稚園の毎学年の教育課程に係る教育週数は、特別な事情のある場合を除き、 週を下ってはならない。
- 幼稚園の1日の教育課程にかかる教育時間は、 時間を標準とする。ただし、幼児の心身の発達の程度や などを適切に配慮するものとする。
4.教育課程の編成上の留意事項
- 幼児の生活は、入園当初の一人一人の生活や教師との を通して幼稚園生活に親しみ、安定していく時期から、他の幼児との関わりの中で幼児の主体的な活動が深まり、幼児が互いに必要な存在であることを認識するようになり、やがて幼児同士や学級全体で目的をもって して幼稚園生活を展開し、深めていく時期などに到るまでの過程を様々に経ながら広げられていくものであることを考慮し、活動がそれぞれの時期にふさわしく展開されるようにすること。
- 入園当初、特に、 歳児の入園については、家庭との連携を緊密にし、生活のリズムや安全面に十分配慮すること。また、満 歳児については、学年の途中から入園することを考慮し、幼児が安心して幼稚園生活を過ごすことができるよう配慮すること。
- 幼稚園生活が幼児にとって安全なものとなるよう 、教職員による協力体制の下、幼児の主体的な活動を大切にしつつ、園庭や園舎などの の配慮や指導の工夫を行うこと。
5.小学校教育との接続に当たっての留意事項
- 幼稚園においては、幼稚園教育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに配慮し、幼児期にふさわしい生活を通して、創造的な や主体的な生活態度などの基礎を培うようにするものとする。
- 幼稚園教育において育まれた資質・能力を踏まえ、小学校教育が円滑に行われるよう、 の教師との意見交換や合同の研究の機会などを設け、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を共有するなど連携を図り、幼稚園教育と小学校教育との円滑な を図るものとする。
6.全体的な計画の作成
- 各幼稚園においては、教育課程を中心に、第3章に示す教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動の計画、学校保健計画、学校安全計画などとを関連させ、一体的に教育活動が展開されるよう全体的な計画を作成するものとする。
第4 指導計画の作成と幼児理解に基づいた評価
1.指導計画の考え方
幼稚園教育は・・・
- 幼児が自ら意欲を持って と関わることにより作り出される具体的な活動を通して、その目標の達成を図るものである。
幼稚園においては・・・
- このことを踏まえ、幼児期にふさわしい生活が展開され、適切な指導が行われるよう、それぞれの幼稚園の教育課程に基づき、調和のとれた組織的、発展的な指導計画を作成し、幼児の活動に沿った柔軟な を行わなければならない。
2.指導計画の作成上の基本的事項
- 指導計画は、幼児の発達に即して一人一人の幼児が幼児期にふさわしい生活を展開し、必要な を得られるようにするために、具体的に作成するものとする。
- 指導計画の作成に当たっては、次に示すところにより、具体的なねらい及び内容を明確に設定し、適切な環境を構成することなどにより活動が選択・展開されるようにするものとする。
- 具体的なねらい及び内容は、幼稚園生活における幼児の発達の課程を見通し、幼児の生活の連続性、 の変化などを考慮して、幼児の興味や関心、発達の実情などに応じて設定すること。
- 環境は、具体的なねらいを達成するために適切なものとなるように構成し、幼児が自らその環境に関わることにより様々な活動を展開しつつ必要な を得られるようにすること。その際、幼児の生活する姿や発想を大切にし、常にその環境が適切なものとなるようにする。
- 幼児の行う具体的な活動は、生活の流れの中で様々に変化するものであることに留意し、幼児が望ましい方向に向かって自ら活動を展開していくことができるよう必要な
その際、幼児の実態及び幼児を取り巻く状況の変化などに即して指導の過程についての評価を適切に行い、常に指導計画の
を図るものとする。3.指導計画の作成上の留意事項
- 長期的に発達を見通した年、学期、月などにわたる の指導計画やこれとの関連を保ちながらより具体的な幼児の生活に即した週、日などの の指導計画を作成し、適切な指導が行われるようにすること。特に、週、日などの の指導計画については、幼児の生活のリズムに配慮し、幼児の意識や興味の連続性のある活動が相互に関連して幼稚園生活の自然な流れの中に組み込まれるようにすること。
- 幼児が様々な人やものとの関わりを通して、多様な をし、心身の調和のとれた を促すようにすること。その際、幼児の発達に即して主体的・対話的で深い学びが実現するようにするとともに、心を動かされる が次の活動を生み出すことを考慮し、一つ一つの が相互に結び付き、幼稚園生活が充実するようにすること。
- 言語に関する能力の発達と思考力等の発達が関連していることを踏まえ、幼稚園生活全体を通して、幼児の発達を踏まえた を整え、 の充実を図ること。
- 幼児が次の活動への期待や意欲をもつことができるよう、幼児の を踏まえながら、教師や他の幼児と共に や生活の中で見通しをもったり、振り返ったりするよう工夫すること。
- 行事の指導に当たっては、幼稚園生活の自然の流れの中で生活に変化や潤いを与え、幼児が主体的に楽しく活動できるようにすること。なお、それぞれの行事については、その教育的価値を十分検討し、適切なものを精選し、幼児の
- 幼児期は直接的な体験が重要であることを踏まえ、視聴覚教材やコンピュータなど情報機器を活用する際には、幼稚園生活では得難い を補完するなど、幼児の との関連を考慮すること。
- 幼児の主体的な活動を促すためには、教師が多様な関わりを持つことが重要であることを踏まえ、教師は、理解者、共同作業者など様々な役割を果たし、幼児の発達に必要な豊かな が得られるよう、活動の場面に応じて、適切な指導を行うようにすること。
- 幼児の行う活動は、個人、グループ、学級全体などで多様に展開されるものであることを踏まえ、幼稚園全体の教師による協力体制を作りながら、一人一人の幼児が興味や世級を十分に満足させるよう適切な を行うようにすること。
4.幼児理解に基づいた評価の実施
- 指導の過程を振り返りながら幼児の理解を進め、幼児一人一人のよさや可能性などを把握し、指導の に生かすようにすること。その際、他の幼児との比較や一定の機銃に対する達成度についての評定によって捉えるものではないことに留意すること。
- 評価の妥当性や信頼性が高められるよう創意工夫を行い、組織的かつ計画的な取り組みを推進するとともに、次年度又は 等にその内容が適切に引き継がれるようにすること。
第5 特別な配慮を必要とする幼児への指導
1.障害のある幼児などへの指導
障害のある幼児などの指導に当たっては、集団の中で生活することを通して全体的な発達を促していくことに配慮し、
などの助言又は援助を活用しつつ、個々の幼児の の状態などに応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うものとする。また、家庭、地域及び医療や福祉、保健等の業務を行う関係機関との連携を図り、長期的な視点で幼児への教育的支援を行うために、個別の を作成し活用することに努めるとともに、個々の幼児の実態を的確に把握し、個別の を作成し活用することに努めるものとする。2.海外から帰国した幼児や生活に必要な日本語の習得に困難のある幼児の幼稚園生活への適応
海外から帰国した幼児や生活に必要な
の習得に困難のある幼児については、安心して自己を発揮できるよう配慮するなど個々の幼児の実態に応じ、指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うものとする。第6 幼稚園運営上の留意事項
- 各幼稚園においては、園長の方針の下に、園務分掌に基づき教職員が適切に役割を分担しつつ、相互に連携しながら、教育課程や指導の改善を図るものとする。また、各幼稚園が行う については、教育課程の編成、実施、改善が教育活動や幼稚園運営の中核となることを踏まえ、カリキュラム・マネジメントと関連付けながら実施するよう留意するものとする。
- 幼児の生活は、 を基盤として地域社会を通じて次第に広がりを持つものであることに留意し、家庭との連携を十分に図るなど、幼稚園における生活が家庭や地域社会と連続性を保ちつつ展開されるようにするものとする。その際、地域の自然、高齢者や異年齢の子供などを含む人材、行事や公共施設などの地域の資源を積極的に活用し、幼児が豊かな を得られるように工夫するものとする。また、家庭との連携に当たっては、保護者との情報交換の機会を設けたり、保護者と幼児との活動の機会を設けたりなどすることを通じて、保護者の幼児期の教育に関する理解が深まるよう配慮するものとする。
- 地域や幼稚園の実態等により、幼稚園間に加え、保育所、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校などとの間の連携や を図るものとする。特に、幼稚園教育と小学校教育の円滑な接続のため、幼稚園の幼児と の児童との交流の機会を積極的に設けるようにするものとする。また、障害のある幼児児童生徒との交流及び共同学習の機会を設け、共に尊重し合いながら協働して生活していく態度を育むよう努めるものとする。
第7 教育課程に係る教育時間終了後等に行う教育活動など
幼稚園は、第3章に示す教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動について、学校教育法に規定する目的及び目標並びにこの章の第1に示す幼稚園教育の基本を踏まえ実施するものとする。また、幼稚園の目的の達成に資するため、幼児の
全体が豊かなものとなるよう家庭や地域における幼児期の教育の支援に努めるものとする。